駄作漫画のおはなし

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最近サンデーでコミックス7巻分の連載を終えた作品がある。
これほどまで駄作が過ぎる漫画は珍しいと思った。

ここまで割と長めに連載をしていた理由が全く分からない。

これは批判ではない。
ただ実在する現実を語るだけである。

ネタバレしていますが、
駄作なので読むことはお勧めしません。

この記事は約3分で読めます。


まず、この漫画はあらすじはこちら。

大和はある日、謎の占い師にもらった腕輪の力で未来へ飛ぶ。その腕輪は、たった一度だけ未来へ行き、現在へ戻ってくることができるという。未来では巨大な仏像が人々を虐殺していた。そこが元いた世界からたった「5分後」だと知り愕然とする大和。さらに大和を庇って幼なじみのみちるが命を落としてしまう… みちるは死ぬ前に「5分間で惨劇を起こさない方法を探して」と言い残す。
窮地に陥る大和たちが出逢ったのは、「未来へ飛び仏像と戦い現在に帰って来た」男・冬月次郎。彼から仏像と戦う能力・オド・ジーニアスを与えられ、仏像との戦いに身を投じていく。その中で出逢った仏像研究者・七々扇と共に、仏像を倒すカギを探る一行。だが、更なる巨大仏像が迫り来る…!!
大和は5分で運命を変えられるのか!? 衝撃のタイムリープ・パニックホラー!!
WEBサンデーから引用

掴みは凄く面白い話になる気がします。
初回連載時は「〇〇後の世界」と5分の部分は隠されたまま連載が開始されました。
タイトルが分かるのは1話目が終わった後。

実際自分もこの作品には最初は期待を込めました。

話が進むにつれ、バトルものになったり、
大けがをしても人間的に回復力が非常に高かったりと、
ところどころ整合性にかけた内容ばかりでした。

上半身と下半身を切断されて、しばらく会話なんてできないんじゃないかな。
喋れたとしても五感に支障が出て会話なんて無理だと思う。

整合性もなければリアリティもない。
キャラクターに対する感情移入も皆無。
最終的に敵対する側にも悲しい理由があると見せたかったんだろうけど、
表現力・画力の乏しさ。百歩譲って画力は関係ない・・・

つまり漫画力の低さが駄作になってしまった一番の要因だと思う。

なにより、テーマである
「5分で運命を変えられるのか!?」を全く無視したラストに脱帽しました。
「結局5分で運命を変える方法は全く思いつきませんでした。」
ですからね。

5分で解決できる内容を思いついていたら神漫画になれたかもしれない。

まあ、それでもいい。思いつかないってことでも。
それに対する打開策のようなやり方で読者を惹きつけられたかも知れない。
まあどうにかなるだろうという流れがだめ。
とにかく危機感がない。
この漫画にはリアルのリの字もないんだ。

一般人が怪我をしたら痛がって、のた打ち回れよ。

いったい藤田先生から何を学んだのだろうか。
こともあろうか作者巻末コメントでは、この作品で大満足した様子。

おそらく彼の次回作があったら読むことはない。
ムシブギョーも途中放棄していたのを読むことはおそらくない。

『5分後の世界』を好きだった人もいるだろうが、
この作品で満足している人は、もっと他にも面白い漫画が存在していることを知らないんだと思う。
好みとかそういう次元ではない。
損をしていると思います。

タイムリープで整合性がとれないのは致命傷。

タイムリープものでおすすめしたいのは、

『スタインズゲート』はもちろんだが、
漫画は『僕だけがいない街』
アニメは『ひぐらしのなく頃に』

これをみたら
『5分後の世界』がどれだけ駄作だったのかわかるだろう。

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