『惡の華』
作品名:惡の華
ジャンル:サスペンスホラー
作者:押見修造
巻数:全11巻
完結:2014年
【ゲンペーの一言】
思春期特有の空気感が気持ち悪く味わえる。
オススメ度:★★★☆☆
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~あらすじ~
クラスの美少女・佐伯奈々子に密かに想いを寄せる春日高男。ある日の放課後、出来心により彼女の体操着を盗んでしまうが、その様子は嫌われ者の女子・仲村佐和に目撃されていた。窮地に陥り、仲村からの無茶な要求に翻弄される中、意外なきっかけから佐伯と付き合うことになり、春日は恋心と背徳の自己矛盾に苛まれる。そんな彼に呼応するかの如く、佐伯も内に秘めた意思を徐々に示すようになる。
現実社会の閉塞感に自己認識を見出せず、遣る瀬無い自我を抱える3人の中学生のアイデンティティは互いに交錯し、儚い逸脱へと向かっていく。ウィキペディアより引用
まず、押見先生はとても好きです。
他の作品でもワクワクさせてくれます。
それを前提に言いますが、
この作者はかなり捻じ曲がった妄想を抱いて少年時代を生きた人だと思いました。
かなり変態だと思っています(笑)
でも、そういう人物だからこそ、この惡の華が生まれ、
その他のベトッとした小気味悪い作品を世に送り出しているんだと思います。
それは唯一無二の素晴らしいことだと思います。
この作品の登場人物はほぼ全員やばいやつです(笑)
でも人間ってほとんどの人が、やばいフェチシズムを持っていると思います。
それは普通、前面に出すことができませんが、それをやってしまう彼ら中学生が事件を起こしたりします。
『惡の華』を通して何を伝えたいか?
いや、伝えたいことはないんじゃないのかな。
ただ、この激情あふれる妄想を物語にしたい。絵にしたい。作品にしたいと思い、
このような作風の作品を作者は描き続けていると思う。
それって芸術だよね。
素晴らしい美学だと思う。
『惡の華』だけではなく、『ハピネス』『血の轍』も最高に面白いです。
ただ、少し偏ったジャンルなので、好き嫌いは割れるかと思います。
好きな人はすごくハマる漫画だと思います。
そのほかの作品はこちらにまとめています。