終戦・原爆…それは伝承義務【75年目の8月】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
爆死没者慰霊碑

写真:爆死没者慰霊碑

『安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから』

「ゲンぺーが想う戦争について」
毎年公開しているブログの内容をほぼ転載したものを投稿しています。

2014年4月に広島へ行ってきました。

広島といえば1945年に原爆が世界で初めて落とされた場所です。

自分なりに原爆投下から戦後については認知していた。

だが、それを掘り下げるまでには今まで至っていませんでした。

2014年までは8月になると戦争について述べていましたが、

あまりに浅い知識だったので、もっと早く広島に触れていればよかったと思います。

8月6日の広島原爆投下:死者(推定)約9万~16万人

8月9日の長崎原爆投下:死者(推定)約14万

被曝者、そして非常に辛かったといわれる戦後の生活。

原爆資料館にてこの目で事実を確認してきました。

戦争で苦しんだ人間が日本だけでもどれだけいるのか。

そんな悲しい出来事はもう二度と起こってはいけない。

今年は2020年。
戦後から75年を迎えた今、その事実が風化されていないか心配です。

「戦争拒否」

日本のその真意を深く胸に刻むことが出来ました。

現代日本社会では平和であり、戦争が起こりうるなんて考えもしません。

しかし、何十年後、何百年後経ったらどうなる?

今はまだその恐怖を伝承する人が生存しているが、時間が経つにつれ、
忘れ去られていったらどうなる?

同じ人間同士が争うことは本当におかしなこと。

過去をさかのぼっても争い何かを勝ち取って人間は生きてきたかもしれない。

でも、日本は戦争のない平和な国になっています。

それでも世界には核兵器が存在している。

まちがいがあってはいけない。危険なものはなくってほしい。

日本だけではなく、いずれ世界が平和になってほしいです。

戦争のことを描いた『はだしのゲン』を全巻読みました。

作者は被曝者で実際に体験した内容をリアルに漫画化しています。

戦争の意味を知るには良い作品だと思います。

※作者の主観性が少し強いので全てを事実と認識しないほうがいいかもしれません。

争うことで失うものがたくさんある。

人の命や心。勝者も敗者も失うものの方が大きいんです。

相手を思いやって生きていくことが大切です。

自分は実際にその苦しみは味わったことがない。

けど、原爆が落とされた日本に生まれた日本人の子孫です。

そして、世界の子孫です。

自分の年代でも戦争に興味を持たなければ、知ることが出来ないかもしれない。

知っている人間は次の世代へとこの事実を伝承する義務があると感じました。

ネット社会となって、伝えることのできるツールが資料や公共の電波だけではなくなったのは救いです。

ネットですべて調べ尽くせるかもしれません。

ただ、広島や長崎で実際に現地に触れてみると感じ取れるものはあると思います。

少し逸れますが、ネットの情報は間違いもあるので、活字に翻弄されない判断力もあったほうが良いですね。

伝承する義務。

そして、自分がもし何か創作する作品に争い事が題材にあろうものなら、

根底にある「戦争拒否」を表現できるようなものにしたいと思います。

自分なりの伝承方法でこの思いを綴りました。

毎年この文面は自身でも振り返れるように転載した記事を改変していきたいと思います。

写真:原爆ドーム

―――――――――――――

2020年、追記。

広島を訪れて早6年が経ちました。
写真を見れば思い出す目に焼き付いた原爆ドーム。

でも、あの感覚は、気持ちは正直薄れています。
定期的にあの地の空気に触れておきたいと思っている。

ここに記載している戦争についてもその頃の拙い文章ゆえ、
もう一度想いを綴り直したいと考えています。

コロナ期となり、都道府県を跨ぐ移動は簡単にできなくなりました。
世間の考え方が落ち着けば広島、長崎に行き、もう一度戦争について学び直したい。
そんな気持ちでいます。

ネットニュースやSNSのお陰で勝手に飛び込んでくる時事。
ネット利用者は年々増加しているが、テレビ視聴層もまだまだ多い。
今年もまた戦争を特集したテレビ番組があります。
それがあるだけで、僕は安心しています。
けど、しばらくすれば戦争を経験した方も、残念ながら旅立ってしまいます。
それからが伝承義務の本番だと僕は思っています。

―――――――――――――

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

近況報告

ゲンペー(GENPEY)オフィシャルサイト
https://genpey.com

 

お客様を迷わせないためのデザインサービス
「Create for you」

https://cfy.tokyo/

 

ヴィジュアル系雑誌『キュア』毎月21日ごろ全国書店にて発売中
デザイン担当しています。
https://cure-net.com/

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*